【前置き】
どうも、虫虎です。今回は宮部みゆき先生の小説「英雄の書」について感想を書きます。ネタバレありますが、よろしければお付き合いください。宜しくお願いします。
【英雄の書】
RPG風の冒険小説は僕好みなので面白いですねー。
装備品があり、魔法が使えてゲームの世界にいるような感覚になりますね。
小さな雪国の村、大量の本がある屋敷、カタルハル僧院跡、無名の地など、そこには冒険ロマンが溢れ返っていました。本の物語の世界に入れたり、英雄は表裏一体で英雄と黄衣の王がいるという存在設定も面白いです。
世界観も作り込まれていて、人間の作り出す「物語」は、私たちの世界に生み出され続け、役目を終えると「咎の大輪」によって「無名の地」に帰っていく。無名の地には、かつて物語を作っていた咎人「無名僧」が物語を循環させている。物語とは、嘘であり、物語をばらまくことは大罪とされている。宮部みゆき先生の作り出す物語は練り込まれていて深みがあって読んでいて感心させられることが多いですね。