ランニング好きライトゲーマー虫虎(小説家志望)の日記

ゲーム、ランニング、文章書き、読書、昆虫、子育て、オナ禁、映画、人間関係、音楽、僕が考えていることなどを書いている雑記ブログ

ランニングしてモテたい物語①

私は平凡な大学一年だ。

 

薔薇色のキャンパスライフを送ろうと目論み、入学前に髪の色を茶色に染めて、お洒落に気を遣って服を調べて買い込んだ。

 

それにも関わらずだ。結果は見事に惨敗。女子にモテるとは程遠い生活を送る日々だ。何故なのだ。何故モテないのだ。

 

そうこうしている間に今年ももう終わってしまうではないか。単身、大学近くのアパートで独り暮らしの私。クリスマスは一人きりで過ごすことになるのか。私は焦っている。

 

可愛い彼女をゲットして楽しい大学生活を送りたかったのに。

 

入学当初は出会いを求めてテニスサークルに入ってみた。だが、周りの雰囲気に馴染めず行かなくなってしまった。会話術の本も読んで準備していたのに上手くいかなかった。

 

私が夢見たキャンパスライフとは程遠い現実を生きている。

 

現実を変えたい。分かっているのだ。その為にはもっと積極的に行動していかないといけないことは。しかし、飛び込む勇気がないのだ………。

 

何かできることはないかのか。

 

………。

 

ランニングしてみようか。

 

そんな思考が私に降り注いだ。最近、太ってしまい顔に肉がついてきいるように感じる。

 

よし、そうだ。

 

ランニングをして体を引き締めればモテるかもしれない。一人でもできるし、いいじゃないか。

 

そう思い至って、早速走るぞと意気揚々、私は走る準備を始めた。

 

晩御飯を食べて、まだ風呂に入ってなかったから、丁度いいじゃないかと、ジャージに着替えて外に出た。

 

「寒い!!」思わず声が出てしまった。

 

時刻は夜の9時を回っていた。外は夜の闇の支配下になり、冷え込んでいた。

 

いやぁ、私は何やっても空回りだな。もっと気温の高い夏場に走れば良かったものを。しかし、私は走るぞ。ここで寒いからって辞めたら、暖かくなる3月まで待たなければならないことになるのだ。

 

私はアパートの階段を駆け下りて走り始めた。

 

意外にも走り始めると、体が温まってきて夜風の冷たさが心地良かった。

 

はぁはぁ。

 

30分程走ってから家路に着き風呂に入ると、「充実感があるな」そんな声が漏れた。

 

ランニング、続けてみるか。



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