【前置き】
どうも、虫虎です。今回は「世界のドラゴンを追究する会」著の「よくわかる「世界のドラゴン」事典」の感想を書きます。「世界のドラゴンを追究する会」とはどんな会なんでしょうかね。調べてもよく分からなかったので、僕の中では超謎の会です。ただ名前からして滅茶苦茶楽しそうな会じゃないですか。そんな「世界のドラゴンを追究する会」の著書「よくわかる「世界のドラゴン」事典」を読んでみましたので感想いってみます。宜しくお願いします。
【ドラゴン入門書】
世界の様々なドラゴンの特徴や神話上での行いをまとめている本です。
ドラゴンのことを知りたい人、ドラゴンと神話の関わりに興味がある人にお奨めの本ですね。
【西のドラゴンと東のドラゴン】
まずドラゴンは、西のドラゴンと東のドラゴンに分類することができます。
西のドラゴンは、悪魔に近しい存在で火を吐くことものが多く、略奪者の象徴であります。そして、ドラゴンを退治することで繁栄する物語展開が多くなっています。狩猟民族的思考からなる。
例【ファーブニル】
・財宝を独占した人が変化したドラゴン
・財宝の山を抱くように眠るドラゴン
・シグルドに退治される
東のドラゴンは、神に近しい種族で水を司ることが多く、供給者の象徴であります。龍の気の力で繁栄する物語展開が多くなっています。農耕民族的思考からなる。
例【龍神】
・権力の象徴としてのドラゴン
・アジア圏に根づく龍神信仰
・水を司る神とされることが多い
本書に西のドラゴンと東のドラゴンとについてそう書かれているのを読むと改めて僕の中でなんとなくイメージしていたものが形になりました。確かにドラゴンと龍はなんとなくそんな印象がありますね。
【神話と絡めたドラゴン】
このドラゴンにはこういう逸話があって~と解説がなされているのを読むのが面白かったです。物語の中でドラゴンがどんなことをしているのかを知るのって少年の心をとてもくすぐってくれますね。
例【ヒドラ】
・ギリシャ神話の有名なドラゴン
・多頭竜の代名詞の沼の王
・猛毒は神にも地獄の苦しみ
・英雄ヘラクレスが討伐する
・ヘラクレスは毒に晩年蝕まれる
【蛇系のドラゴンが多い】
ドラゴンといえば、口から火を吐き、蜥蜴が巨大化したような身体に翼か付いていて、牙や鉤爪もある伝説上の生き物というイメージがあるけど、意外とドラゴンに分類させるもので蛇系が多いことを知りました。
例【双頭蛇】
・体の両端に頭を持つ毒蛇
・リビア砂漠に棲息
・体が切り離されても元に戻る
【ドラゴンなの?】
蛇系以外にも一括りにドラゴンと呼んでも、その形態は様々で、こういうのもドラゴンに分類されるんだと思ってしまうものもいて、それが新たな視点になって良かったです。
例【ザッハーク】
・イランの砂漠の王子で父王殺しの犯人
・両肩から蛇を生やした怪物
・毎日二人の人間を食べていた
【ゲームで見かけるドラゴン】
RPGを遊んでいると、ドラゴンがよく登場します。その中で名前は知っているけど、そのドラゴンの原点となる内容を知らなかったのでそれを読むと心踊ってしまいました。この知ってる名前のドラゴンの特徴ってこうなんだと。
例【レヴァイアサン】
・世界最大級を誇る海のドラゴン
・とぐろを巻いたものという意味
・5kmの魚を丸飲みにする
・キリスト教で悪魔扱い
【国毎で違うドラゴン】
西と東のドラゴンと分類をすることができて、さらに国毎にその特徴があって、その雰囲気を読み取るのが楽しかったです。ナーガは確かにインドっぽいとか、黄龍は中国感あるなとか、ドラゴンを通してその国のイメージが湧いてくる感覚が読んでて楽しいですね。
例【八岐大蛇】
・日本神話屈指の出雲国の龍
・赤い目、八つの頭、八本の尾
・巨大で雨雲を従えている
・スサノオノミコトが討伐
・倒すと不思議な太刀が現れる
【意外と負けてる】
ドラゴンといえば、強大な力を持っていて討伐なんて難しそう。だけど、意外と退治されている記述が多いんだと感じました。まあ、討伐されないと物語にならないからかもしれないけど。それと、意外な弱点があったりするのが面白いなぁと思いました。
例【ヴィーブル】
・蝙蝠の翼と蛇の体のドラゴン
・目玉が赤い宝石でできてる
・ワイバーンの原型となる
・干し草の束を9個食べると腹が破裂する
【まとめ】
読んでいて、僕の中の少年の心を呼び起こしてくれる楽しい内容の本でした。
ここまで読んでくださってありがとうございました。