【前置き】
どうも、虫虎です。子どもと楽しく観れる映画は何ぞやということで、映画「河童のクゥと夏休み」を視聴してみました。少し子どもには長かったので、前後半に分けたけど、子どもも大人も楽しめる面白い映画でしたので感想を書き記してみます。ネタバレありますが、宜しくお願いします。
【あらすじ】
江戸時代には河童がいた。その子ども河童が地盤沈下に巻き込まれて生き埋めになった。時は流れ平成の世に偶然にもある少年がその子ども河童を見つけるのであった。
【幅広い年代の人が観れる】
日本を代表する妖怪である河童が我が家に来るとはどういうことだろうか。
少年は河童と友達になりたいと願い、幼稚園児の妹は家族の注目が河童にいくことに嫌がり、父親は河童と触れ合いたくて仕事から早く帰ってきたり、母親はなんだかんだ言いながらも河童を我が子のようにお世話したりと、河童とどう関わるのかなということを自分の世代に合ったキャラクターを通して観ることで感情移入できると思います。
【河童のクゥちゃんが可愛い】
河童は怪力で知性も兼ね備えているけど、皿の水が乾くと元気を失う幻獣であります。
その伝承通りクゥちゃんも賢くて礼儀正しいところが可愛らしいですね。
妖力使って犬と会話するところもいいですね。
後は犬のおっさんですね、本当にありがとう。泣けるよ。
【河童が現代に現れたら?】
河童が現代に現れたらどんなことが起こるののだろうか。
もし本当に現れたら一般市民が囲って育てることなんてできなくて国が預かって専門家達精鋭部隊が育てるような気がするけど、そこは置いておいて、河童を携帯のカメラで撮影する群衆であったり、テレビやCMといったメディアに出演させて金儲けしようとする企業であったり、災いを呼ぶと抗議のデモをする人々だったり、河童が原因で友達グループから仲間外れにされたりと、河童が現れることで日本人がどんな反応をするのかがよく表されていてるのが社会的で面白かったなと僕は感じました。
【都市開発を進めていった日本】
江戸時代から都市開発をずっと続けてきた日本という国。暮らしは便利になり、娯楽は溢れた。その代償として、生き物達の住み処は減った。
河童は江戸時代にここの池は埋めないでくれと言った。しかし、侍はその意見を切りはねのけた。それが僕たちの選んだ道だった。
その行為は河童にとっては悪で、人にとっては善であったのかもしれない。行為は見方によって善悪が変わります。ただそこにはそうだったという事実があるだけですね。
「人間は水や地べたを俺たちから奪い、そのうち、風や空や、神様の居場所まで自分達のものにしてしまう。それを引き換えに魂を失くしてしまうだろうって、オレは、人間てものは、そんな人間ばっかりじゃねえてことが判ったんだ。」
(「河童のクゥと夏休み」より)
今できることは河童を見つけたら少年ら家族のように優しくするということだけですかね。
【まとめ】
色々と考えることもあって楽しい映画でした。
ここまで読んでくださってありがとうございました。