【前置き】
どうも、虫虎です。今回は、オーストラリアの作家エミリー・ロッダ先生の全五巻からなるファンタジー小説「リンの谷のローワン」シリーズの僕が思う三つの魅力について語ります。ネタバレありますが、宜しくお願いします。
【気の弱い主人公ローワンを応援したくなる】
勇敢で強い心を持つ人々が多いリンの谷。村人のストロング・ジョンとか名前からして強そうです。
その村の中で、気の弱い主人公ローワン。
村人と気質が違うがために何故だか周りとの距離ができてしまうローワン。
村の中では異質な存在のローワンが、もがき苦しみながらも勇気を振り絞って頑張る姿を読んでいて僕は応援したくなりました。
性格にはいい面もあれば、悪い面もあるものです。
強くて勇敢な者は繊細さや優しさを欠くこともあるし、弱くて臆病な者は繊細さや優しさに長けてることもある。
性格を含め、物事や事象は一長一短、いい面もあれば悪い面もある。
本書はそこの違いを考えたり、認めたりすることについて考えさせられます。
【ストーリーが面白い】
ストーリーの面白さは小説の核となる部分になると思います。
リンの谷のローワンシリーズは、物語の前中盤に散りばめられた謎や伏線が終盤に綺麗に回収されています。
例えば、三巻の水晶の司の候補のパンデリス族のドスのあの不可解な言動はゼバックに操られていたからだったんだみたいな。
終盤に明かされる事実に驚きながら、まとまりのいい読み心地の良さを感じますね。
【不思議なファンタジーの世界へ入り込める】
現実から少し離れて、頭の中をファンタジーの世界で満たしていくのって、幸せなことだと僕は常々思っています。
実際、僕は辛いとき何度もファンタジーの世界に救われていました。
そんな幸せな一時を「リンの谷のローワンシリーズ」も誘ってくれます。
不思議な家畜のバクシャー、山に住まうドラゴン、凧で空飛ぶ人々、半魚人種族、海にいる恐ろしい大蛇、調教されたドラゴン、冷気を吐き出す無数の蛇。
いつの間にか忙しい現代社会の日々に埋もれてしまっていた子ども心をくすぐってくれる世界観がそこにはあります。
リンの谷のローワンシリーズを読むと、そんな幸せな読書体験が待っているので、僕はお薦めします。
【まとめ】
今回は、リンの谷のローワンシリーズの全体的な感想書きました。
ここまで読んでくださってありがとうございました。