【前置き】
どうも、虫虎です。今回は、映画「スタンド・バイ・ミー」の感想を書きます。ネタバレありますが、よろしければお付き合いください。宜しくお願いします。
【あらすじ】
「俺、山奥に行方不明の死体があるって聞いたんだ」
「いいじゃん。それを見つけたら俺達有名人になれるぞ」
思春期に色んな問題を抱えてる小学六年生の男の子四人が線路をつたいながら死体探しの冒険に出掛けるのであった。
【思春期の頃の友達】
思春期の頃の友達って印象深くて、今でも割りと解像度高めに記憶に残ってることが多いような気がします。
小学生の頃というのは、物心がつき始めて色んなことに悩み出す時期かと思います。その刺激を受けやすいときにできる友達は、近所に住んでるからとかクラスが同じだからという理由でなることが多いです。
中学や高校では専攻や受験などがあって、自分と似た価値観の人が集まりやすい。けど、小学生の頃は偶然そのとき近くにいた子と友達になるわけだから、価値観はばらばらです。
そんな物心のつき始め、価値観の違う友達、世界が広がり始めた頃っていうのは、忘れられない出来事に出会いやすい。
そんな誰もが通る思春期初期の刺激的で印象深い時期を切り取った映画であるかと思います。
「12歳の頃の友人に勝る友人をその後持ったことはない。誰でもそうなのではないだろうか」
(「スタンド・バイ・ミー」より)
【子どもにはどうすることもできない現実がある】
映画「スタンド・バイ・ミー」の四人の小学生にはそれぞれ悩みがあります。亡き憧れの兄と比較されたり、親のせいで悪い奴というレッテルを貼られたり、アル中の親がいたり、怖い兄貴がいたりしてます。
これって小学生ならではのどうすることのできない悩みだと僕は感じます。もう少し大きくなれれば、自分の力で未来を切り開くことも可能かもしれない。けど、まだ小学生の自分の力ではどうすることもできない。
自分が大きくなれば解決できるかもしれないけど、今は自分にはどうしようもない悩みというのは、小学生の頃に味わう独特の感覚だと感じます。ソフトな例をあげれば、大人になればゲームソフトを一本買うくらい簡単なことだけど、子どもの頃はゲームソフトを親に買って貰うのにも一苦労するみたいな。
彼らはそんな状況の中で自分達にできることをやってのけようとするわけです。
そんな小学生の頃のもどかしい言語化しにくい感覚を味わうこともできる映画だと思います。
【まとめ】
思春期のもどかしさを思い出すことのできる素敵な映画でした。