【学校帰りに友達と食べるコンビニの肉まんはなんであんなに美味しいのだろうか】
先日、コンビニのレジの横にある保温器でぬくぬくとしている肉まんが目に入りました。
ふと、「学校帰りに友達と食べるコンビニの肉まんはなんであんなに美味しかったのだろうか」って疑問が頭の中に浮かびました。
部活終わりの帰り道、まっすぐ帰ればお母さんが温かくて美味しい晩ごはんを用意しててくれるのに、何故だかコンビニへ寄って買い食いをする。
夕焼け空がゆっくりと夜の帳を下ろし始めて、少し肌寒く感じる気温になってくる中、腹ぺこで疲れている食べ盛りの男の子たちが温かい肉まんを頬張る。その肉まんがとっても美味しかったのです。
100円で買える肉まんがなんであんなに美味しかったんだろうか。
授業や部活が終わった安堵感、食べ盛りの異様なまでの空腹感、友達と食べる安心感、自分のお小遣いで買う高揚感、寄り道買い食いというちょっとした罪悪感。
たぶん、その全てが混ざり合っての味があの肉まんの美味しさの正体なのではないかと思います。
今なら買おうと思えば、すぐに買える肉まん。コンビニも企業努力をしていて、肉まんの味も10年以上前より上がってる筈です。けれども、あのときの肉まんの味に勝ることはないと僕は感じます。
同じ肉まんでもその時その瞬間でしか味わえない味があるということでしょう。
ついつい当たり前になって何も感じなくなってしまう大切な人との食事の時間を大事にしようと締めくくらせていただきます。