【前置き】
どうも、虫虎です。今回は、黒川伊保子先生の著書「娘のトリセツ」を読みましたので、その感想を綴ります。宜しくお願いします。
【どんな本?】
「妻のトリセツ」で話題となった黒川伊保子先生のトリセツシリーズの娘版です。
娘とのコミュニケーションに悩んでいる人、思春期を迎える娘とのコミュニケーション術を学びたい人、娘が産まれたばかりの人などにお薦めしたい本です。
【思春期の娘が父親に嫌悪感を抱くのは普通の反応】
女の子は思春期に入ると、生殖ホルモンが過剰になります。すると、女の子は女性が抱く生殖本能を色濃く発動します。
女性が抱く生殖本能とは、よりよい遺伝子を残すために自分とはタイプの違う遺伝子を嗅ぎ分ける本能のことです。
例えば、自分が寒さに耐性のない遺伝子をもっているなら、寒さに強い遺伝子を持っている人に惹かれるようになる。自分が持っていない遺伝子を匂いや感覚で嗅ぎ分けて好意を持つわけです。
反対に、似たような遺伝子を持っている人に対しては遠ざけよう嫌悪感を抱きやすいそうです。そして、その顕著なる人物が父親というわけです。それは、当然のことで父親の遺伝子を受け継いで産まれた娘なわけだから、遺伝子は類似している。だからこそ、娘にとって父親は「1番あり得ない人」となるわけです。
本書にはそのように書かれていたのですが、その事実をちゃんと知ることで父親はかなり気が楽になると感じました。予め思春期の娘は生殖ホルモン的に父親に嫌悪感を抱くものなんだと思っておくのとおかないのでは、思春期に入った娘の態度の受け取り方が大分変わってくると感じます。
そして、思春期はいずれは終わるわけですから、少しは気が楽ですね。それを知るだけでも凄く価値のある本だなぁと感じました。
「認識の型が完全合致する父親は、この世で最も「ありえない男子」で、その体臭は、この世のどんな男性よりも「ありえない匂い」がするというわけだ。だから、思春期になった娘が「お父さん臭い!」と言い出すのは、至極当然なことなのだ」
(「娘のトリセツ」より)
【妻ファーストで家庭円満】
娘には無償の愛を与える。けど、甘やかしすぎると、自我が拡大しすぎて、世界が自分中心になってしまいます。
そこで、妻を1番に優先するといいそうです。父親にとっての1番は娘ではなくて、妻なのだというスタンスを貫く。すると、家庭の中も円満になって、娘も居心地がよくなるし、自分が世界の中心という思春期の自我の拡大も防ぐことができるし、いい男の見分け方も学べるそうです。
つまり、妻を大事にすることで娘の心の成長にも繋げることができるというそうです。
それだと、妻との関係もよくできるし、娘も社会を知ることができて、一石二鳥ですね。
僕がよくやってしまいがちな娘ファーストを抑えて、妻ファーストのスタンスでいれるように心掛けていきたいと思いました。
「なかなか妻の味方ができない。妻に「あの子の言うことも一理あるよ」なんて言ってみたり、娘の話に「そうなんだよ!そこが母さんの悪いところなんだよ」なんて、ここぞとばかりに尻馬に乗ったりしてしまいがち」
(「娘のトリセツ」より)
【怒るのではなくて悲しむ】
娘に伝えたいことがあるとき、怒るのではなくて悲しんで伝えるっていうメッセージがいいなと僕は感じました。
僕は娘を怒るのが苦手ですので、怒らずに悲しんで伝えたいことを伝えるというやり方は是非実践したいなと思いました。
確かに無償の愛を与えつつ、娘がおかしなことをしたら、悲しむことで娘に訴えかける。意外と効果がありそうでいいなと感じました。
怒ったり叱ったりしてばかりだと、思春期を越えた後も関係修復が難しくなっているかもしれませんしね。
「父親は、無条件に娘を愛し、妻を尊重し、そして、悲しんでやらなければいけない。娘が大事なあまりにチヤホヤするだけなら、それは娘の自我を肥大させ、自己愛を育てるだけだ。悲しんでやれば、娘は、自尊心を手にし、父の望む道を行くことになる」
(「娘のトリセツ」より)
【まとめ】
以上、「娘のトリセツ」の感想でした。もう少ししたら、僕の娘も思春期に突入するでしょうから覚悟したいなと思います。