【前置き】
どうも、虫虎です。細田守監督の映画「バケモノの子」を観ましたので感想書きます。ネタバレありますが、よろしければお付き合いください。宜しくお願いします。
【あらすじ】
母親の交通事故により、孤独なった蓮は親戚の家に引き取られることになった。
そんな境遇をなんとかしたいと蓮は飛び出してしまい、渋谷の街を彷徨う。
そこで、偶然にもフードを被り、全身を隠して歩いているバケモノと出会う。
1人で生きることのできる強さを手に入れたいと蓮は願い、バケモノの跡を負い、二足歩行の動物達が暮らしているバケモノの街「渋天街」へ辿り着くのであった。
【泣ける映画】
渋谷で蓮に出会い、弟子にならないかと誘った熊徹と九太(渋天街での蓮の名前)との不器用な絆に泣けました。
お互いがいがみ合ってばかりなのだけど、次第に絆を深めていく。
九太はぶっきら坊だけど真っ直ぐな熊徹から強さや真っ直ぐさを学び、反対に熊徹は九太という一緒についてきてくれる家族の温もりを知る。
お互いがお互いに必要な何かを埋めていくところがいいなーと思いました。
闘技場の場面なんか号泣ものでしたね。
【人間とバケモノの対比】
人は力が弱いから心に闇を宿す。バケモノは力が強いから闇を持たない。
人の闇は恐ろしいものであるから、バケモノは人と共存しない。
確かに人は心に闇を抱えやすいと思います。九太のように闇を乗り越える人もいれば、一郎彦のように飲み込まれる人もいる。
九太も一郎彦も闇を持たないバケモノに育てられたわけだけど、闇を乗り越えるか飲まれるかは分からないです。一郎彦は猪王山の優しさ故に闇を宿してしまったのかもしれないですね。
結局はそのときの状況と自分の精神状態によることなのかなと思いました。
誰かに助けてもらえるに越したことはないけど、自分の心の闇は自分で乗り越えるように努力することがやっぱり大事かなと思いました。
「人間はひ弱がゆえに胸の奥に闇を宿らせるという。もし闇につけ込まれ手に負えなくなったら………」
(「バケモノの子」より)
【また観たいなと思える映画】
観る時期によって見え方が変わる映画かなと感じました。
子どもの時や自立した時や親になった時など時を越えて観れる映画かなと感じました。
ジブリ映画っぽさがあるように僕は感じました。
調べてみると、細田守監督は若かりし頃にスタジオジブリに応募していたり、出向(?)で「ハウルの動く城」の監督をしていたけど、途中で紆余曲折あって制作中止になったなどジブリ映画に関わりがあることを知りました。
それで、ジブリっぽさを感じたのかなと腑に落ちました。
【まとめ】
「バケモノの子」面白かったので、細田守監督の映画を観てみようと思いました。