【前置き】
どうも、虫虎です。今回は、GLAYさんのアルバム「HEAVY GAUGE」の感想を書きます。個人の主観に基づく感想ですが、よろしければお付き合いください。宜しくお願いします。
【HEAVY GAUGE】
HEAVY GAUGEとは、弦楽器に使用する弦のうち最も太いもの。 細いゲージのものより音が太くなる、低音域の量感が増す等の特徴があるようです。
アルバムのタイトルにもなっている一曲目のHEAVY GAUGE。重低音で、重めの歌詞から始まるこの曲にこれから始まるアルバムの不安と期待が入り混じりますね。アウトロが長いところが凄く尾を引く感じです。
「明日を信じない いやそれは期待する事と同じか」
(「HEAVY GAUGE」より)
信じないと言いつつ期待する気持ち、分かりますね。
【FATSOUNDS】
ひゃーーーと暴走してますね。タイトルは直訳すると「太った音」でしょうか。大記録を打ち立て続けるGLAYというロックバンドはどこに行くのだろうか。人気バンドだからこその悩みもやっぱりあるのかなと考えてしまいますね。勢い、パワーのある曲で結構好きですね。
「スロウスタートからの遅咲きのヒーローでも世界中に響くI LOVE YOU」
(「FATSOUNDS」より)
やさぐれてる歌詞からの前向きな言葉が響きますね。
【サバイバル】
世の中大変なことだらけだけど、生き残ろうぜって勇気づけてくれる曲。聴いてると元気になれる曲ですね。ヘマして落ち込んでも、空気読むのに疲れても、不安な夜があったとしても、タフに生き残ろうぜ。
「ちょっとぐらいの絶望も長い目で見りゃ極上のスパイスを味わえる」
(「サバイバル」より)
僕のお気に入りの歌詞です。元気もらえますね。
【ここではない、どこかへ】
大人になるにつれて現実というものを知ってしまう。けれども、子供の頃描いていたような場所、ここではないどこかへ、飛び出さないかという曲。大人になってしまうと、ここではないところへ飛び出すのは勇気がいります。この曲は、その「ここではないどこかへ」行こうぜって引っ張っていくというより、優しく「どうだ?行ってみないか?」って語りかけくれる曲という印象を受けました。
「ここではないどこかへと胸を焦がすよ」
(「ここではない、どこかへ」より)
勇気を出してここではないどこかへ行くといいのもいいものじゃないでしょうか。胸を焦がすよって表現がいいですね。
【HAPPINESS】
あなたの幸せは何なのか教えてほしい。歌詞の中に見え隠れする物語が悲しいですね。二人で無理して暮らし始めるけど、困難ばかりで、本当にこれで幸せだったのかなって不安になるみたいな。なんだろう、色んな物語に当てはめれそうですね。若すぎる結ばれない二人が駆け落ちして貧しい暮らしをしてるとか、入院中の余命僅かな彼女を連れ出して一緒に暮らすとか、何かの罪を犯した二人が人目につかず静寂の中で暮らすとか。困難な状況だと本当にこれがあなたにとっての幸せなのかと悲痛な思いを抱いてしまうものかも。そんな心の叫びをTERUさんの歌声から感じてしまいます。
「愛する厳しさが舞い降りて…どんな言葉を言えばいいの?」
(「HAPPINESS」より)
愛し合ってても困難続きだと相手がどう思ってるか不安になりますね。
【summer FM】
夏、好きな人と飛び出したときに流れてたあのFMラジオを聞くとあの頃を思い出すといった感じでしょうか。ノスタルジックなメロディが心地よいですね。サビがいい感じで好きなんですよね。
「マリブの先まで競争しよう 休みはこれからさ」
(「summer FM」より)
夏の開放感を感じれる歌詞ですね。
【LEVEL DEVIL】
最初の1分半程の雰囲気の全く違うイントロは何なんでしょうか。デビルを召喚しているのでしょうか。不気味な長いイントロから何事もなかったかのようにロックが始まります。歌詞の方は女遊びしてたけど、特別な女を見つけたみたいなことでしょうか。ロックって感じですね。
「ガンガンガンガン ブッ放してみたい」
(「LEVEL DEVIL」より)
なんかエロティックに聴こえちゃいますね。
【BE WITH YOU】
あなたと一緒にいることで僕の道は拓けた。あなたと一緒にいて、これからも守り、愛していきたい。そんな想いが伝わってくるGLAYさんの名曲ですね。何度聴いてもいい曲ですね。僕のこの曲をこれからも聴いてくんだろうなって思います。
「僕達はいつの頃から本当の気持ちを言えず黙る事を憶えた」
(「BE WITH YOU」より)
皮肉にもそれがあなたを守ることにも繋がることだってありますよね。
【Winter,again】
冬は再びやってくる。あの日、二人で故郷を訪ねる約束をした。果たされることのなくなった約束を冬が来るたびに思い出す。故郷を見せたかったと嘆く失恋ソング。
「滔々と白い雪は、無常なる人の世をすべて許すように降り続いて行く」
(「Winter,again」より)
変わらないものはないという無常感。後悔もあるだろう。白い雪はそれを浄化してくれるようだ。
【Will Be King】
前半と後半で曲の印象ががらりと変わってます。「あれっ次の曲かな」って思うほどに。前半は薔薇色の過去のこと、そして、後半は迷いや後悔や覚悟が表現されているかと思います。題名の「Will Be King」王になるとはどういうことなのでしょうか。何かの宿命を背負ってて大切な人との別れとなった話でしょうか。調べてみても分かりませんでした。
「そこから何かを始めよう まだ見ぬ世界へと助走をつけて飛べばいい」
(「Will Be King」より)
曲後半の前半部。状況が変わり何かが始まろうとしてます。
【生きがい】
あなたがくれたかけがえのない愛情を守ることが生きがいだ。けど、大切な人がいなくなったとき、どうすればいいのか迷ってしまう。迷いながら生き続けることが幸せを問い続けることが「生きがい」なのかもしれない。迷い考えながらの歌詞を歌うTERUさんの声が素敵な曲ですね。あぁ、いい曲だ。
「あの日この大地にうぶ声をあげたその時からさがしてる」
(「生きがい」より)
皆、何かを探し続ける人生なのかもしれないですね。
【Savile Row~サヴィルロウ 3番地~】
サヴィルロウとは、ロンドンにある通りのことのようですね。歌詞の方は、TAKUROさんの日常を綴った日記のようですね。ロックバンドとして成功を収めたGLAYですが、もどかしさや苦悩もあることを垣間見させてもらい、なんだか親近感を感じてしまう曲ですね。
「情と金と夢 どれが清らかでどれが汚いと誰が決めたのだろう?」
(「Savile Row~サヴィルロウ 3番地~」より)どんな人でも迷ったり立ち止まったりすることがあるのでしょう。
【まとめ】
以上、アルバム「HEAVY GAUGE」の感想でした。全体的に悩んだり、迷ったりといった意味合いの楽曲が多い印象です。何か迷い事があるとき、聴いてみると何かヒントが見つかるかもしれませんね。