【前置き】
どうも、虫虎です。今回は、トールキン先生の小説「指輪物語4 旅の仲間下2」の感想を書きます。ネタバレありますが、よろしければお付き合いください。宜しくお願い致します。
【あらすじ】
モリア坑道で闇よりいでし者バルログに襲われ、痛手を追ったフロド一行はロスロリアンというエルフの里へ辿り着く。休養中にも世界は闇に包まれていく。果たして世界の行く末はどこにあるのか。
【人里離れたエルフの里の美しさ】
フロド一行が訪れたロスロリアンの地の描写が美しくて、その空想に浸ると癒やされました。悠久の時の中でその美しさを変わらず保ち続けている場所というのは、自分達では作り出すことのできない神秘的なものですね。
まさしくエルフの原点というに相応しい雰囲気が気に入りました。
「木や踏みしだかれた草の匂いがしました。頭上にそよぐ葉ずれの音にもたくさんちがう音色が聞きとれました。右手には遠くさらさらと流れる水の音、空には鳥の澄んだ鳴声がかそけく聞きとれました。林間の空地を通る時には、顔と手にさんさんと降りそそぐ日の光を感じました」
(「指輪物語 旅の仲間4下2」より)
【ガンダルフの消失】
指輪破棄の成功への要であったガンダルフの消失は痛手でした。ガンダルフがいなくなると、フロド一行の旅路は困難を極めていくのがひしひしと伝わりました。
ガンダルフという希望を改めて実感するし、旅には頼りがいのある案内人が必要だなと思いました。
【イカダで川下り】
イカダで川を下っていくときの情景描写にわくわくしました。暗雲立ち込める雰囲気がひしひしと伝わってきて「冒険してるな」って感じでした。
「島の山腹は流れる水の中から切り立って聳えていました。高い崖の上には木々の生い茂る急峻な斜面があり、木々の梢が順に山を這い蔽っていて、さらにその上には近寄りがたい岩が灰色の面を見せ、山頂には尖塔のように聳える岩がありました」
(「指輪物語 旅の仲間4下2」より)
【まとめ】
以上、「指輪物語 旅の仲間4下2」の感想でした。
ここまで読んでくださってありがとうございました。