【前置き】
どうも、虫虎です。今回は、トールキン先生の小説「指輪物語7 二つの塔下」の感想を書きます。宜しくお願い致します。
【指輪物語7 二つの塔下】
【あらすじ】
旅の仲間と離れ離れになったフロドとサムの話。二人での心細い指輪滅却の旅が始まった。サウロンの根城はまだまだ遠い。果たしてフロドとサムは二人で目的の地へ辿り着くことができるのか。
【苦難の旅路】
フロドとサムの旅は困難を極めます。死地へと向かう旅は物語の終焉を感じさせますね。ラストダンジョン前の盛り上がりどころですね。辛く重厚な旅を読むことができました。
「ホビットたちが今立っているのは、露な吹きさらしの高い崖の縁でした。崖の麓は靄に埋まり、二人の背後には突兀と山海が連なっていて、峰々は雲に没していました」
【ゴクリという案内人】
ここに来て敵であるはずの指輪に取り憑かれたゴクリ(スメアゴル)が活躍しますね。クソ野郎なんだけど、読んでる感じはそんなに憎めなかったです。可哀想なスメアゴルが物語を進めてくれます。ガンダルフとは違う案内人が困難の渦の中を連れ回す。
「お前はそんなことをしたら気が狂うと知りながらも、できればあれを目で見、手でさわりたくてたまらないのだ」
【ボロミアとファラミア】
ここに来てボロミアの出現に驚きました。ファラミアが常識人の男前でよかった。この希望のない旅路が限界まで達する寸前になんとか休憩地点に辿り着けてよかった。ファラミアとの会話もよかったですね。
「われらは嘘はつかぬ、われらゴンドールの人間はな。われらはめったに大言壮語を吐くことはなく最後までなしとげるか、あるいはその途中で死ぬか、どっちかだ」
【従者サムワイズ】
7巻の1番の読みどころはサムワイズVS太古の最強蜘蛛シェロブとの対決であると僕は思います。主人のことを想うサムの底力に震えました。そして、物語の主人公の座をも奪うのかと思いました。
しかし、人にはそれぞれの役割というものがあるもの。一瞬一人旅を決行するも違和感を感じて従者として目を覚ます展開が結構好きです。
「しかし一匹としてこのシェロブ太母、不幸な世を騒がすウンゴリアントの最後の産物であるかの女にかなう者はいませんでした」
【まとめ】
ジュウが出てくるところも好きだったりする7巻の感想でした。
ここまで読んでくださってありがとうございました。