ランニング好きライトゲーマー虫虎(小説家志望)の日記

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ゲーム「ドラゴンクエスト6幻の大地」感想〜あらすじ③〜

【あらすじ(脚色あり)③】

ハッサン「なんとか……だな」ハッサンは二体の停止した機械人形を見て言った。
ムシトラ「ああ」
ミレーユ「この扉の向こう側から禍々しい気を感じるわ」邪悪な紋様が描かれた扉の奥からはこの世を恐怖のどん底へ陥れようとするかのような重々しい気が溢れている。
ミレーユ「回復しておきましょう」ミレーユは小瓶に入った澄みきって反対側がちゃん見える水をムシトラとハッサンに手渡した。
ムシトラ「ありがとう」小瓶の水を飲むと疲労が癒えて元気が戻ってきた。
ハッサン「さあ、泣いても笑ってもこれが最後になるぜ」それは覚悟を決めた男の顔だった。
ムシトラ「ああ、行こう」ムシトラはゆっくりと扉を開けた。部屋の中には禍々しい空気が充満していて息をするのも苦しかった。ちょっとでも気を緩めようものならすぐに飲み込まれそうだった。部屋には何もなく奥の椅子に邪悪の発生源が鎮座している。体長は3メートルほどあり、皮膚は緑色。イボが全身を覆っている。突き出した腹、鋭く細い目、薄い口元には不敵な笑みが浮かんでいる。

ムシトラ「ムドー……」剣の柄を強く握った。
ミレーユ「やっと会えたわね」ミレーユは杖の先を静かに突き出した。
ハッサン「お前の計略もここまでだ」
ムドー「フフフ」不敵な笑い声が部屋中に響き渡った。
ムシトラ「何が可笑しい」
ムドー「これは失礼。勇者様御一行。よくぞここまできた。たいしたものよ」不敵な面構えの魔王は鋭く冷やかな視線を3人に注いだ。それだけで体が強張るをムシトラは感じた。
ハッサン「そうはいくかよ」ハッサンは片足を一歩前に踏み出して腰を落とす。戦闘態勢だ。ムシトラも剣を構える。
ミレーユ「いくわ、メラゾーマ!」火柱がムドーに直撃した。しかし、まるで効いていなかった。ムシトラとハッサンが爆煙を目眩ましにして駆け出す。
「稲妻斬り!」
「回し蹴り!」
二人の攻撃はムドーに届く寸前のところで止まった。ムドーの両手からは紫色の光が溢れて出していて、その光によって二人は弾き飛ばされる。二人は咄嗟に受け身を取ろうとした。が、その必要はなかった。宙に浮いている。
ハッサン「なっ……」
強大な魔力の前に勇者たちは無力と化した。金縛り状態になり、空中に浮いている。
ムドー「残念だったな。せめてもの情だ。お前たちはあの世界で一生を過ごしてもらおう」
ムシトラ「あの世界……?」ムドーが何かをぶつぶつと唱えている。すぐに3人とムドーとの間にブラックホールのような時空の裂け目が現れた。強風が巻き起こり、為す術もなくムシトラたちはその裂け目に吸い込まれていく。
ムシトラ「クソぉ……ああああ!」一瞬にして辺りは静まり返った。
そこにあるのは緑の魔王だけとなった。

 

 


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ターニア「……起きて、お兄ちゃん」
ムシトラ「……」
ターニア「どうしたの。お兄ちゃん」
ムシトラ(俺は何をしていたんだっけ)
玄関には木漏れ日が差し込んで来ている。雀が二羽ゆっくりと飛び立っていった。

冒険が始まる。