【前置き】
どうも、虫虎です。僕は「GARNET CROW」という男女4人組バンドが好きです。今回は、インディーズ時代のアルバム「first kaleidoscope」について語りたいと思います。楽曲の解釈は人それぞれあるので、共感できない箇所が沢山あると思いますが、宜しくお願いします。
【君の家に着くまでずっと走っていく】
恋人への愛溢れる歌。ギターの綺麗で落ち着いたイントロから始まり、終始、中村由利さんの落ち着いた歌声で歌われる全体的に落ち着いた優しさに包まれる曲。
「君の笑顔に逢えばなんとなく幸せになる。そんなわかりやすいもの。毎日は簡単にhappy・・・?」
(「君の家に着くまで走っていく」より)
AZUKI七さんのふわふわとした感じの歌詞も好きです。
【二人のロケット】
進み出した恋人や夫婦の関係性や未来を考えている曲。中村由利さんの高音ボイスが透き通っていて素敵です。この曲の完璧ではない愛の形を不安に思っている歌詞が僕は凄く気に入ってます。完璧な物は壊れた時が怖いなと思うんですよね。だとしたら、こんな不安定な状態で日々考えながら過ごしている方が僕には合っているような気がします。
「いつかは二人、何の迷いもなくなって暮らせるのかな」
「いつかは近づきすぎて君のことさえ見えない日が来るのかもしれないけど・・・」
「すれ違うこともあるし、馴れ合うこともあるけど、君のいない日々なんてもう想像することも出来ない」
(「二人のロケット」より)
未来のことはどうなるか分からなくて、もしかしてら変わりゆくかもしれない不安があるけど、ここに確かな愛もあるという不安定な歌詞が僕には案外心地良いです。
【Sky】
愛することとその儚さを歌った歌。中村由利さんの綺麗なダークボイスとダークな伴奏がマッチしていてるGARNET CROWらしい楽曲。冒頭の歌詞にある「夕暮れの赤夜にのまれて」が曲の全体的な印象のように感じますね。夕方と夜の間のなにものでもないような時間といいますか。
「愛すべき僕らの街で今日も目覚めたら降り注いだSky」
(「Sky」より)
歌詞も不思議で謎めいている。それがまたこの歌のダークさを際立たせていますね。最後のSky~の部分がいいですね。
【dreaming of love】
この世を旅立った人を慈しむ曲。悲しく切ない歌にマッチする中村由利さんの落ち着いた歌声。歌詞カードを見ながら聴いた時に「こんな歌詞なんだ」と少し衝撃を受けました。
「ねぇ、いつの日か手に入れるよりも失ってゆくものの方が多くなるんでしょう?」
(「dreaming of love」より)
突然に表れる会話調の歌詞にドキリとさせられます。「死」についての曖昧な表現方法に想像を掻き立てられてしまいます。
【永遠に葬れ】
死者との別れの歌。「長年連れ添った夫婦に来るべき時がきた」という印象が僕にはあります。死者を慈しみ、そして、前を向いて「さよなら」を言う。この曲の中村由利さんの歌声には、他曲より優しさがこもっているいるように聴こえます。優しく包み込まれるような感じといいますか。
「もう二度と逢えない君に心から愛しさを込めてやっとさよならを言えるよ」
「I believe I still 君といた日々が強さになってゆく」
(「永遠に葬れ」より)
悲しい現実の中で少し落ち着いて前を向かせてくれる歌詞が心に染み入ります。
【A crown】
時には立ち止まって、当たり前に過ごしている今という時間を大切にしてみませんか?。何もない1日かもしれないけど、何かあるかもしれない。そう思って、日々を過ごすことって素敵じゃないですか?。そんなことを教えてくれる曲です。個人的には2番の最初の静かな伴奏が好きです。
「消えてく毎日の中、たまには立ち止まってみなきゃ分からない事もあるなんて思う。」
「木枯らし舞う夕暮れ時刻、たまには手をつないで歩こう。」
(「A crown」より)
分からないこともある「なんて思う」てふんわりした良い歌詞が素敵だなーと思います。