【前置き】
どうも、虫虎です。今回はGARNET CROWさんの5枚目のアルバム「THE TWILIGHT VALLEY」について感じた想いを書きます。宜しくお願いします。
【Anywhere】
何処へ歩いていきたいのか。何かの愛を感じたいのか。色々な解釈ができる楽曲だと思います。イントロのピアノの切なさから、だんだん力強くなる中村由利さんの歌声が良い感じですね。「THE TWILIGHT VALLEY」の1曲目はこの曲でないと始まりません。
「永遠とは耐えがたい苦痛のよう」
(「Anywhere」より)
歌詞全体の印象として、「何処かからか抜け出したい」っていう想いを僕は感じました。
【まぼろし~Album arr .~】
発展途上国にいる貧しい子ども達を連想させられる楽曲。幼い時に見た夢は「まぼろし」と知り、文明の発達していない遥か昔にある格差のない自由な暮らしは「まぼろし」だったと知り、帰るところでさえ「まぼろし」と感じてしまう。悲しい現実をどこか幻想的に歌い上げているように僕は感じました。
「愛を知らない子供達が流す涙。ほら国境を越えて川をつくった」
(「まぼろし~Album arr .~」より)
「哀しみ」が凄く伝わってくる詩的な表現です。
【今宵エデンの片隅で】
今晩、楽園の端っこで「愛」について語りませんか。アニメ「メルヘヴン」のED曲であります。疾走感のある楽曲だけど、やはりGARNET CROWらしい哀愁を感じざるを得ないてすね。良い感じですなー。
「揺れる日射しと君の笑顔に会う 例えばそんなことの為僕は生きている」
(「今宵エデンの片隅で」より)
何気ない日々の為に僕たちは生きてるのかもしれない。
「優しさの意味だって人によって違う」
(「今宵エデンの片隅で」より)
優しさにも色んな種類がありますね。
【Rusty Rail】
もう列車の来ない錆びた鉄道のある街で私は待っている。寂しい曲だけど、穏やかで優しい雰囲気がとても心地好く、お気に入りです。ギターの間奏も好きです。
「この線をずっと辿りゆけばあなたの住むきらびやかな街角へと着くのでしょうか」
(「Rusty Rail」より)
情景が頭の中に表れて感傷的になってしまう歌詞がいいですね。
Rusty 錆びた
【夢・花火】
花火のように力強く情熱的な気持ちであなたを愛している。1番は少年の恋心を、2番は少女の恋心を歌っている。幼さゆえの情熱を感じることができるようになっています。中村由利さんの情熱的な歌声が格好良いです。
「踊る気持ちはそう闇夜に浮かぶ花火だ」
(「夢・花火」より)
情熱的でいいですね。
Ti amo あなたを愛している
【かくれんぼ】
「かくれんぼ」ってこんな恐い遊びだっけAzuki七さん?。周りの人を閉じ込めて自分だけが良い思いをしたいという人間の闇の感情を表しているように感じます。曲に関しては凄く格好良さがあります。
「鬼ですから」
(「かくれんぼ」より)
かくれんぼの鬼と心が鬼をかけているのですかね。
【向日葵の色】
情熱家の画家が燃え尽きた楽曲。画家ゴッホ先生のことですかね。向日葵の輝かしい色が消えていくような感じです。向日葵の沢山の黄金色とダークな曲調の落差がいい風味を醸し出している。おかもっちさんの間奏のギターか素敵です。
「もう何も生まぬその筆を置く日を選んだの…?」
(「向日葵の色」より)
夢の終わりを告げられる歌詞が悲しい。
【晴れ時計】
わだかまりができたり、すれ違うこともあるけど、時は変わらずに進んでゆき、晴れやかな朝日を見せてくれるでしょう。色んなことがあるけど、やっぱり好きな人に会いたいなと思えるような楽曲と要約できますかね。GARNET CROWの楽曲の中で、最高級の躍動さ軽快さを誇っています。普段の楽曲との落差が良い感じです。
「会いたい気持ち集めたら星空も駆け抜ける
ほらね そんなフザケタ想像も今日は起こりそうね」
(「晴れ時計」より)
会話調の歌詞が軽やかでいい。
【マージナルマン】
「marginal manとは」
文化の異なる複数の集団に属し、そのいずれにも完全には所属することができず、それぞれの集団の境界にいる人。 境界人。
境界人の物語。歌詞を見ながら歌声を追っていくのが楽しかったです。境界人への受け入れ、追い出し、苦悩、そして、幸せと。
「変わらない町のWoman
風に乗り飛んできた
みた事もない花の種咲かせた」
(「マージナルマン」より)
幸せな締め括りにほんわかします。
【籟・来・也】
四季折々の響きを語る楽曲。空が晴れると心地好い。けど、雨が降らなければ地球は潤わない。ある事に対して、プラスに感じる人もいれば、マイナスに感じる人もいるということ。厳かな歌い方に身が引き締まる感覚があります。何年も前にミュージックステーションでこの曲を歌われていたのが印象的で僕の記憶に残っていますね。
「空が晴れ心地好い日あれど
雨が降りこの地を濡らさなければ木々さえも育たぬこの地球のこと」
(「籟・来・也」より)
捉え方で感じ方は変わることを伝えてくれるこの歌詞、とても素敵ですね。
「 籟とは」
・ 響き、声
・ 三つの穴のある笛。
【Yellow Moon】
恋人から別れを切り出される前の私の心情を歌っている。この時の「黄色い月」を見ると思い出してしまうのでしょう。中村由利さんの切ない歌声を聴き込んでみると、凄くこの曲の味わい深さを知ることができます。おかもっちさんの間奏のギターもいい感じです。
「もうずっと探しているね 最後の優しい言葉
同じように冷めていたフリをしてあげましょう」
(「Yellow Moon」より)
AZUKI七さんの曖昧な表現で感情を伝える技術が素晴らしいなーと思います。
【もうちょっとサガシテみましょう】
少しだけ足りない何かを探してみましょうという楽曲。何かとは、何にでも当てはめることができるような気がします。愛であったり、夢であったり、自分の考えに合う行動だったり、日々の生活で不足しているものだったり、疑問に思うことの解答だったりと何でも当てはまる感じがします。その何かを「もう少しだけのんびりと探してみよう」と。中村由利さんの透き通った力強い声を聴いていると、「気楽にやってみよう」という気持ちにさせてもらえます。
「もうちょっとサガシテみましょう
繰り返す波に何かがゆられて流れ着く岸のように待つのもいい」「もうちょっとサガシテみましょう
季節にあわせ飛び立つ鳥のようめぐるのもいい」
(「もうちょっとサガシテみましょう」より)
探し方も海を見ながら待つのもいいし、季節を感じながら巡るのもいい。穏やかな感じの歌詞がいい。
【春待つ花のように】
シェイクスピアの戯曲「ハムレット」をモチーフにした楽曲。恋い焦がれるも一緒になること叶わず、心が壊れてしまってどうしようもなくなってしまった彼。もし、春を待つ花のようなひたむきさがあれば、今とは違う人生を歩んでいたのかもしれない。
「愛しすぎぬようにそっと季節を巡らせて」
(「春待つ花のように」より)
愛には止めることのできない感情がつきものだけど、愛しすぎない心の調整も必要なのかもしれませんね。
Ophelia オフェリア
シェイクスピアの戯曲「ハムレット」の登場人物。
【WEEKEND】
愛する人との関係の終末を濃紺に覆われつつある週末に感傷的に考える楽曲。穏やかなGARNET CROWのアルバムの最終曲らしさがありますね。間奏のギターがいい感じです。
「ネイビーブルーへ
空が変わるWEEKEND」
(「WEEKEND」より)
週末の感傷的雰囲気が伝わってくる歌詞が素敵ですね。
【まとめ】
以上、GARNET CROWの5枚目のアルバム「THE TWILIGHT VALLEY」の個人的な主観に基づく感想でした。ここまで読んでくださってありがとうございました。