【前置き】
どうも、虫虎です。今回はゲームPSP版「英雄伝説零の軌跡」の序章から終章までの感想を書きます。ネタバレありますが、宜しくお願いします。
【序章感想】
軌跡シリーズの新たな幕開けの序章。どんな物語が待っているのか胸が踊ります。
主人公は警察学校を卒業し、捜査官の資格も取得した謹厳実直で優秀なロイド・バニングス。そして、今作は始めから仲間が三人集まり、四人パーティで物語が進行します。身分が高く品行方正なお嬢様のエリィ、幼いが頭脳明晰で冷静沈着なティオ、元警備隊の女好きの明朗闊達なランディ。彼らにも深い過去があるのでしょう。今後の展開が楽しみです。
システムに関しては、戦闘はアーツとクラフトを使う前作と同じなので、前作「空の軌跡」を遊んでればすぐに楽しめます。また、今回も町民のお困り事を解決しながら、メインストーリーを進めていくのも同じなので基本が同じで分かりやすく良かったですね。
遊んでみてクロスベルという巨大都市の探索が楽しかったです。区画毎に雰囲気が違うのは勿論のこと、音楽も変わるのがやっぱりいいなと思います。
そして、始めから作り込まれた物語展開に引き込まれました。不良の抗争を止める話からクロスベルの巨大な闇や歪みがちらつくという、これから壮大な物語が待ち受けていることを感じさせる展開にわくわくしつつ、序章は終わます。
【第1章 神狼たちの午後】
物語は警察という立場から事件の真相を紐解いていく展開が内容深くて面白い。謎解き楽しいな。
第一章は農村、病院、炭鉱と知らない土地を訪れます。良質なBGM聴きながら美麗な街道歩いたり、町で聞き込みしたりするのが、やっぱりRPGの醍醐味ですよね。
戦闘に関しては、とりあえずスロット開放した方がいいかなと思い、セピスはスロット開放に注ぎ込みつつ、クオーツは拾ったのを適当につけていたので、アーツはそれなりだったかなと。とりあえず、ランディの小円遅延の「パワースマッシュ 」と火傷効果ありの「サラマンダー 」が強かったです。ランディさんには今後もお世話になりそうだ。
空の軌跡メンバーのエステル、ヨシュア、レンちゃんの絡みも多そうなので今後の展開が楽しみですね。
【第2章 金の太陽 銀の月】
『簡単なあらすじ』
クロスベルの人気劇団アルカンシェルの本公演が始まる前のこと。一通の脅迫状が届いた。差出人は東邦人街で有名な暗殺者「銀」であった。特務支援課はこの劇団への脅迫状の裏に隠されている陰謀を防ぐべく奮闘することになるのだった。
『作り込まれた物語』
ファルコム社のRPGを語るとき事欠かない話題が物語の重厚さです。第二章も多分に漏れず面白かったです。ロイド達が捜査を通してマフィアや黒月といった闇の組織と接触しつつ、警察内部からの確執もありつつ、大金星を打ち立てる物語展開に心が踊りました。
『戦闘について』
ランディのパワースマッシュやクラッシュボムがかなり戦闘を有利にしてくれる。ティオちゃんのツァイト召喚もいい感じだし、エリィちゃんの回復にも大分救われてる。キャラクターの戦闘特性も伸びていき個性が現れてきたので面白くなってきました。エニグマパーツ適当につけてるからそろそろちゃんと考えよう。
『ロイドとエリィ』
ロイドくんとエリィちゃんのイベントが良かった。混沌としたクロスベルの政治の闇に思い悩むエリィちゃん。それを熱血天然で励ますロイドくん。最高なイベントでしたね。恋愛展開もあるのかなー。
「諸外国から集まる富によってかりそめの繁栄と享楽に溺れる」
(「零の軌跡」より)
『東西南北の街道』
サブの支援要請などで街道に出ると感動する。何故でしょうか。それは街道BGMが素敵すぎるからです。東西南北何処の街道歩くのもBGMが心地よくて楽しい気分になれます。長時間耳にするRPGのフィールド音楽はかなり重要ですよね。ファルコム社さんは分かってらっしゃいますね。それと、最後の劇場警備のときに捜査の区切り毎にBGMが変わっていく演出も良かったです。楽しく警備イベントができました。
『最後の大爆弾』
あの人があの人なんですか。驚きました。いや、そうなんですね。
諸外国から集まる富によってかりそめの繁栄と享楽に溺れる
世界を甘く見るにも、絶望するにもまだ早すぎる
(「零の軌跡」より)
【第3章クロスベル創立記念祭】
5日間に及ぶクロスベルの創立記念祭を過ごしていきます。神イベントが盛り沢山の第三章です。
『ストーカーの捜査依頼』
イリアさんの自宅に侵入しているらしきストーカーを捜索するという支援要請。スラム街の女の子をイリアさんが受け止めてあげるという意外な結末と懐の深さに感涙しました。サブイベントなのにこの作り込み具合が最高ですね。
『ランディの過去が明らかになっていく』
だんだんランディの過去が見えてきます。旧市街で遊撃手チームと不良チームと支援課チームがかけっこで勝負するイベント。かけっこ後の夕日を背景にロイドとランディの会話が鳥肌ものでした。弟と兄ような間柄になっていくのですね。
「いつもヘラヘラ笑っている俺が"今"の本当の俺なのか それともあんな風にキレちまうのが俺の本質なのか この二年間ですっかりわからなくなっちまった」
(「ランディの台詞」より)
更に記念祭最終日にマフィアにてランディの過去が明かされる。ランディはその後、ポロリと本音をこぼす。俺はまだ支援課にいていいのか、と。そこでの仲間達の返答に泣けます。
『ティオとロイド』
ロイドとティオちゃんがジオフロントへ行くイベント。実はロイドの兄とティオちゃんに繋がりがあったことに驚かされました。このイベントで、普段は冷静な突っ込み役、小さいけど大人びている、小さいけど気を遣っている、小さいけど遠慮がちであるティオちゃんのことがますます好きになりました。
「ロイドさんの言葉でわたしにしてくれる約束……」
(「ティオ台詞」より)
『レンちゃんとの絡み』
レンちゃんの両親のもう一人の子どもを捜索するというエステルとヨシュアがやりそうなイベントを偶然にも特務支援課の4人が行います。その流れが物語の広がりを感じずに入られなかったです。
「世の中には、真っ当な人間には想像も付かない事情だってある。他人が口出せることじゃねぇ」
(「ランディ台詞」より)
『誰を連れていくか迷う』
そんなこんなで神イベント盛り沢山で仲間のことがさらに好きになったところで、ハルトマン議長邸に誰を連れていくか悩むことになります。皆好きすぎてどうしたらいいんだ。僕は一番自然な組み合わせとしてロイドくんが選ぶんじゃないかということを考慮してエリィにしました。ドレス姿が可愛かったです。
『戦闘について』
そろそろエニグマを組み合わせていくのが楽しくなってきました。手帳でアーツ調べながらセットしていきました。ロイドは地のアーツ、エリィは風のアーツ、ティオは水のアーツ、ランディは炎のアーツで強化しました。手帳に乗ってる一番強いアーツ使えるようになったのでかなり戦いやすくなりました。
あと思ったのは、コンビクラフトはロイドと誰かなので、ロイドにクラフトが貯まりやすくなる装備をセットしておいた方が強力なコンビクラフトを繰り出しやすくなるよなということです。
【インターミッション キーア】
『あらすじ』
黒の競売会で売り物にされかけていた記憶を無くした少女キーア。
特務支援課のビルにて保護されている。
そして数日が経った。事件が沈静化しつつあるということで、ロイド達はキーアの出生や記憶のヒントを探るべくクロスベルの町へ出向くのであった。
『感想』
黒の競売会では、エリィを同行者に選んだので、今回は、ティオちゃんについてきてもらうことにしました。
キーアちゃん連れてののんびりとクロスベルの町めぐりが楽しくて癒やされた。
遊撃手協会、大聖堂、ウルスラ病院でのイベントをこなしてる内にどんどんキーアの魅力に惹かれていけます。
戦闘ないのでのんびり癒やされながらこなせるインターミッション。
BGM聴きながら町を回りながらイベントこなすだけでも十分楽しい。つまり、世界観が居心地よくて、キャラや会話や音楽のみでも素晴らしいってことだと思います。
【第4章忍び寄る叡智】
『概要』
物語は佳境に差し掛かる第4章。謎の青い錠剤がクロスベルに出回り、不穏な事件が相次ぐ。果たして、この闇の正体は一体…?
『軌跡シリーズの過去と現在』
現在は技術が発展しつつあります。
過去には古代遺物として不思議な力がありました。
なんでしょうか。この壮大な物語の予感しかしない設定が好きすぎます。
『支援要請が素敵すぎる』
三色の花集めについて。
墓石に添える花を集める支援要請。
現在は合理的に1色しか集めないんだけど、そこで敢えて3色集めるのは大切な人を想ってのこと。
ただ1つの支援要請なのに素敵だなぁと感動します。作り込まれてるところが好きすぎます。そして、ロイドの兄とは一体?
『ティオちゃんの過去』
第4章は、ティオちゃんの過去が明らかになりつつあります。
ティオは3年間感応力を極限まで高める人体実験をされた生き残りの一人だった。なるほどね…。
「わたしのような「欠けた存在」がどう生きたらいいのかを………」
(「零の軌跡」より)
『コンビクラフトを覚える』
ロイド+仲間達のコンビクラフトだけだったけど、支援要請をクリアすることでエリー+ティオ、ティオ+ランディ、ランディ+エリーの習得できます。
コンビクラフト好きなんですよね。必殺技としての威力は申し分ないし、技開始前の2人の声の掛け合いがテンション上がりますね。
『ダドリーがいい奴』
薄々気づいてましたが、ダドリーさんがなかなかいいキャラクターでしたね。真っ直ぐで生真面目で熱血漢な性格に惹かれました。
スーツ姿で戦闘するのもなかなか斬新でいいですね。
『楽しみだ』
次第に仲間キャラの過去が明らかになりつつあります。そして、展開的には大きな事件へと足を踏み入れつつありますね
。
第5章はどうなるのでしょうか。楽しみだ。
【終章クロスベルの一番長い日】
『あらすじ』
事件の黒幕の正体とは?
キーアの過去とは?
ロイド達は真相を掴み取れるのか?
物語は最終局面、最高潮の盛り上がりとなる零の軌跡の最終章。
『激熱の展開』
天然熱血男のロイドくん率いる様々な過去を抱える特務支援課のメンバー達の台詞や活躍に胸が熱くなりっ放しになります。怒涛の激熱の展開にPSPから手が離せません。
IBCビルでの防衛戦とか最高でしたね。
「俺の拘りやプライドなんてどうでもいいんです」
(「ロイド台詞」より)
「何の為に生きてるか分からない私ですけどみんなとキーアを守るためなら何だってできる気がします…!」
(「ティオ台詞」より)
『エリィちゃんといい雰囲気』
好感度の関係ですかね。エリィちゃんとの親密イベントがありました。
ロイドくんに恋愛はちょっと似合わないけど、なかなかいいイベントでしたね。
恋愛要素もあると物語に重厚さが加わりますね。
エステルとヨシュアとレンの話もここでまとまってるようですね。
なんか前シリーズの主人公が参戦して、現主人公をサポートしつつ、自らの物語も進めてくという物語の重厚さが凄いなと感嘆します。
やっぱり、軌跡シリーズは面白いですね。
『戦闘』
最初から最後まで何故か回復アーツをあんまり使わなかったですね。範囲回復あったかな。ないですよね。
ティオのクラフト「エナジーサークル」とかエリィクラフト「ホーリーバレット」や「オーラレイ」でまかなってましたね。あとは、終盤戦は「Cプロテクト」が重宝しました。
ノーマルでプレイしてたからか、ラスボスもやり直しなく一撃で倒せました。たぶん、ハード以上だと苦戦しそうな強さでした。
【まとめ】
かなり楽しめた控えめに言って最高のゲームでした。
「俺たちは全能じゃねぇ!全てが上手くいくわけがねえんだ!」
(「ランディ台詞」より)
ありがとうございました。