【前置き】
どうも、虫虎です。今回は、アドラー心理学において、悩みの話をするときは三つの題材に分類できるよということについて語ってみます。宜しくお願いします。
【悩み相談の三つの面】
悩みを語るとき、アドラー心理学では三つの面に分類できるといいます。その三つの面とは、「悪いあの人」と「かわいそうな私」と「これからどうするか」であります。
【悪いあの人とかわいそうな私】
人間関係で悩むとき、いつも不機嫌な悪いあの人が嫌だとか、いつも怒っている悪いあの人が苦手だとか、厳しい上司に当たってかわいそうな私とか、あの人達の喧嘩に巻き込まれてかわいそうな私といった内容の話をしたとします。
それは、基本的に愚痴になります。気分が一時的に楽になるかと思います。しかし、悩みの本質的な解決には至りません。
確かに、愚痴を言うと、気分がすっきりして一旦、心を落ち着けることができます。しかし、物事が解決しているわけではないので、同じことが起こってまた嫌な気分になる可能性は高いのではないでしょうか。
そして、また、愚痴を言うという繰り返し。そうやって愚痴を言うことばかりによって気分を晴らしていると、心が汚れていくし、悩みの根本ずっと解決しません。そして、自分自身がどんどんしんどくなってしまうのではないでしょうか。
【これからどうするの?】
そこで、登場して頂くのが「これからどうするか」という最後の話題になります。
「悪いあの人」ではなく、「かわいそうな私」でもない、「これからどうするか」について話すことが大事であるとアドラー博士は仰ります。
愚痴を聞いてもらいたい衝動はどうしてもあるものだけど、それをグッと抑えて、合理的に今後どうしたらいいかについて考えたり、話したりする。
すると、悩みの根本的な解決には至らないかもしれないけど、その時の最善策や打開策、心の持ちようを変える案を見つけることができるのではないかと僕は考えます。
普段からそういった解決をするという側面に意識を向けることで、人生における悩みを少しずつ解消していって、よりよい人生を歩めるようになるのではないでしょうか。
【まとめ】
悩んだときは愚痴って気を晴らしても本質的な解決には至らない。だから、これからどうするかを考える。厳しい考えかもしれないけど、実践できると自分の世界に多くの晴れ間が訪れるのではないでしょうか。
あなたがどんなに「悪いあの人」について同意を求め、「かわいそうなわたし」を訴えようと、そしてそれを聞いてくれる人がいようと、一時のなぐさめにはなりえても、本質の解決にはつながらない
(「幸せになる勇気」より)