【前置き】
どうも、虫虎です。今回は、トールキン先生の小説「指輪物語6 二つの塔上2」の感想を書きます。ネタバレありますがよろしければお付き合いください。宜しくお願い致します。
【あらすじ】
ヘルム峡谷で半オークとゴブリン人間との激闘を制したローハン騎士団とギムリ、アラゴルン、レゴラスは敵本拠地アイゼンガルドへ歩を進める。辿り着いた先には見知ったホビットが二人いるのだった。
【サルマン封印の6巻】
指輪物語の世界においてサルマンは中ボス的立ち位置なのだろうか。
第6巻の中でその脅威を遺憾なく発揮するのを読むことになります。アイゼンガルドで半オークとゴブリン人間を束ねつつ、自身の戦略を進めていく様は恐ろしいものがあります。下僕たちが出払っている間に、怒れるエント族とフルオンの森に攻め込まれてオルサンクの塔へ立て籠もるも、妖艶な話術で敵を術中に嵌めようとする様は恐ろしいものがありました。そんな恐怖のサルマンの第6巻です。
「アイゼンガルドの半オークども、サルマンがけしからん技を使ってつくり出したあのゴブリン人間ども、あいつらは太陽にもひるみはせぬでしょう」
【まだまだ活躍するピピン】
アラゴルンたちと旅をしていた初期の頃は見せ場はほとんどなかったピピンとメリーだけど、まだまだ活躍します。個人的にはアラゴルン、ギムリ、レゴラスとの合流シーンが好きです。
また、水晶覗き込んで卒倒して事態を急変させるというキーマンぶりがよかったです。僕は面白いホビット族が活躍するところが結構好きです。
【サルマンVSガンダルフ】
声音のみで人々を洗脳しようとするサルマンに対峙するガンダルフが格好いいのです。
指輪の魔力に取り憑かれて隙ができたところに魔法使いの力量の差が出て、形勢逆転。
綱渡りな展開が面白いですね。
「わしが最後にあんたを訪ねた時、あんたはモルドールの獄吏(ごくり)じゃった」
【まとめ】
小川の流れを変えてアイゼンガルドを水浸しにするというエント族の水攻めが豪快でしたね。
ここまで読んでくださってありがとうございました。