【前置き】
どうも、虫虎です。今回は、トールキン先生の小説「指輪物語5 二つの塔上1」の感想を書きます。ネタバレありますがよろしければお付き合いください。
【あらすじ】
オークに捕らえられたピピンとメリーの跡を追うアラゴルン、ギムリ、レゴラス。その道中、一行は大騎馬部隊ローハンの騎士たちに出くわす。
その数日前、オークとローハンの騎士たちの戦闘時にピピンとメリーは命からがらオークの包囲から抜け出しファンゴルンの森へと入り込むことに成功した。
そこで、エント族の長である木の髭に出会うのだった。
【ピピン大活躍の5巻】
魔法使い、エルフ、ドワーフ、人間の王族といった強者どもがいる中では、ホビット族のピピンとメリーの影はどうしても薄くなります。
しかし、この5巻になりピピンとメリーは大活躍します。本書の大半はピピンとメリーの行動が記してあります。
オークに捕らえられ誰にも助けてもらえない状況下で彼らは底力を見せつけてくれます。
オーク包囲網からの脱出劇、エント族との戯れを読み進めていくのが楽しかったです。
「トゥック若旦那よ、君はなかなかよくやったようだね」〜「君はビルボじいさんの本の中で一章もらえるくらいだよ〜」
【魅力的なエント族】
5巻に出てくる木を擬人化した太古の喋る生命体エントの存在が凄く魅力的でした。
僕たちと異なるゆったりとした時間感覚、どっしりとした価値観、悠々たる生き様、姿形、暮らしぶりなどが明らかになるにつれて興味を惹かれていきました。
第5巻は太古より生き続け、変化を好まず、悠久の時を過ごしてきたエントを存分に味わえます。
「エント族は、どっちかというとエルフに似ていてな、人間たちに較べると自分のことはあまり興味をもたず、他のものの中にはいるのがうまい。しかしエントはまた人間のようでもある。エルフより変わりやすく、いわば外界の色に染まるのが速い。」
【ガンダルフ再び】
我らがガンダルフが帰ってきました。なんかとんでもない死線を越えてきたようです。
ガンダルフのセリフ読むの好きなんですよね。
生きててよかったです。
「没日は大地の縁に沈む時、草を赤々と燃やすかのようでした」
【まとめ】
以上、「指輪物語5 2つの塔上1」の感想でした。
ここまで読んでくださってありがとうございました。