【前置き】
どうも、虫虎です。今回は、小説「指輪物語8 王の帰還上」を読み終わりましたので感想を書きます。ネタバレありますがよろしければお付き合いください。宜しくお願い致します。
【あらすじ】
一足先にゴンドールに辿り着くピピンとガンダルフ。ローハンへ戻るメリーと騎士たち。死者の道を通る決断をするアラゴルンと野伏の仲間、ギムリ、レゴラス。モルドールからの暗黒の襲撃の時は迫っている。絶望的な戦いが、今、始まろうとしていた。
【首の皮一枚つながる8巻】
モルドールの闇の勢力が強すぎて、きついです。手に汗握りながら読みました。ギリギリの攻防を続ける展開に目が離せないですね。ローハンの老王、エオウィン姫、アラゴルン、ガンダルフたちの活躍が最高すぎる第8巻です。
「ロヒアリムの乙女、王家の子の、細づくりながら鋼の刃のように、美しいが、凄絶なことよ。すばやい一撃を姫は加えました。熟練した致命的な一撃でした。」
【アラゴルンの威容】
タイトルの「王の帰還」ってあまり気にしてなかったけど、アラゴルンのことだったのですね。この巻は、アラゴルンの王としての力が遺憾なく発揮されます。サウロンとの思念対決を経て、死者の未知を通り抜け、死者の道の亡霊を使って南に展開しているモルドール軍を追い払う。そして、ペレンノール野に救世主として現れます。さらには、サウロンの副官と名乗る者にオーラで圧倒します。覚醒具合が凄かったです。
「モルドールの企みがこのような恐怖と暗黒の亡霊たちによって覆されるとは何と奇体で絶妙なことかとわたしは思ったもんだ。」
【逆境に立ち向かう心】
現実もなんだけど、ファンタジーの世界においては特に逆境にどんなふうに立ち向かうかが大事になりますし、物語の見せ場になりますよね。未来を覗き見て絶望するデネソール候や攻め込まれて希望を失うゴンドールの民たちがいる中、僅かな希望の糸を掴んで手繰り寄せる勇気ある者たちの行動に胸を打たれました。
「わしらは武力では勝利はかちとれぬが、武力によって指輪所持者に唯一の可能性を与えることはできる」
【まとめ】
ここまで読んでくださってありがとうございました。