【前置き】
どうも、虫虎です。今回は「「世界の幻獣」を研究する会」の著「よくわかる「世界の幻獣」事典」の感想を書きます。「世界の幻獣を研究する会」って名前から実に楽しそうな集まりですね。ただ調べてみてもよく分からなかったんですよね。そんな謎の会の著書の感想です。宜しくお願いします。
【どんな本か】
一度は目にしたことや耳にしたことのある幻獣についての概要を知識として得ることのできる本です。
世界の幻獣について知りたい人。
神話と幻獣の関係を知りたい人。
地域毎の幻獣を知りたい人。
童心に帰りたい人。
ゲームが好きな人。
そんな人にお薦めの本書です。
例【エルフ】
・童話で妖精
・ゲームで魔法使い
・「ホビット」でイメージ定着
・北欧やゲルマンでエルフ
・ギリシャ神話でニンフ
・アイルランドでシー
【幻獣のルーツを辿る楽しさ】
名前とその名前から連想される雰囲気としてのイメージだけを持っている幻獣のルーツを読んで知れる楽しさがあります。この幻獣はこの神話でこういう経緯を経ているんだということを知識として得るのが楽しいです。
例【ベヒーモス】
・「ヨブ記」の巨大な幻獣
・千もの山に生える草を食べる
・獣王として動物に慕われる
・後年には悪魔のモデルにされる
【幻獣の詳細を知るのが楽しい】
名前とその姿だけは知ってるけど、どんな性格でどれくらいの背丈の幻獣なのかというのは知らなかった。というのが僕の場合は多かったです。だから、その幻獣毎の性格を知識として得るのが楽しかったです。
例【ドワーフ】
・トールキン小説で具現化
・実直で義理堅いが気難しい
・恩義と恨みを忘れない
・陽気で話好き
・鉱工業や石の細工が得意
・1.5m の背丈の筋肉ダルマ
・髭を大事にしている
【神話毎の特徴が勉強になる】
どの神話からどの幻獣が生み出されたとかは全然知らなかったので、神話と幻獣の関わりを知ることができて楽しかったです。
例【サイクロプス】
・ギリシャ神話の単眼巨人
・本来は器用で聡明
・神々の手伝いをする
【土地毎の幻獣分けが良かった】
ヨーロッパ地域、アジア地域、アフリカ地域、アメリカ地域、日本地域と幻獣が地域毎に分けられているのが良かったなと思いました。その地域の幻獣達は雰囲気が似ているところを感じれるし、他の地域との違いを感じることができて面白いです。
例【ナーガ】
・蛇はヨーロッパでは不吉の象徴
・インドでは神としての蛇ナーガ
【共通する幻獣もいる】
そんな地域間で雰囲気が違う幻獣だけど、共通する幻獣や伝承が伝わってきて形を変えたものなどがいたりして面白いなとも感じました。
例【死神】
・黒マント、巨大な釜を持つ骸骨
・生と死を司る位の高い者
・ギリシャ神話のハデス
・北欧神話のヘル
・日本神話の死神
【知らない幻獣もいる】
あとはこんな幻獣もいるんだと個人的に初めましての幻獣を知ることができるのも、知的好奇心を擽ってくれて良かったですね。
例【レッドキャップ】
・廃墟や古城に棲み着く
・廃墟で一夜を明かす者を惨殺
・その血で帽子を赤く染める
【植物の幻獣】
幻獣と書くから獣というか生き物というか精霊やドラゴンなどのイメージがあるけど、植物の幻獣も紹介されているのが個人的には結構新鮮でした。
例【マンドレイク】
・生きている植物
・根っこは裸の人間
・毒薬、麻酔薬、黒魔術の材料
・根っこを引き抜くと金切り声
【まとめ】
一言で幻獣とまとめても姿形、性格、出生、特徴、逸話は様々であって、読み物として大変面白いなと感じる本書でありました。
ここまで読んでくださってありがとうございました。