【前置き】
どうも、虫虎です。今回は、ライトノベル「ソードアート・オンライン2 アインクラッド」を読みましたので感想を書きます。宜しくお願いします。
【本の内容】
第一巻「ソードアート・オンライン アインクラッド」の本編進行中に実は起こっていた4つのサイドストーリー集。キリトがゲーム攻略中に出会った4人の少女との物語集です。
【シリカ】
モンスターを運良くゲットした少女との物語。
死んでしまった仲間モンスターを蘇らせれるというアイテムを取りに行く道中のキリトさんが兄のように優しいです。
最後の場面で盗賊の攻撃よりも自動回復量の方が多いという俺つえーのキリトさんがクールでした。
あんなのされたら、「惚れてまうやろー」ですね。
「使い魔のAIには、自らモンスターに襲い掛かるという行動パターンは存在しないはずだ。だからあの時、振り下ろされる棍棒の前に飛び込んだのはピナ自身の意思、一年間にわたって共に暮らしてきたシリカとの友情の証であると言えた」
(「ソードアート・オンライン2 アインクラッド」より)
電子データとしての使い魔が行動を変える場面って素敵だなと思いました。
【リズベット】
鍛冶屋リズベットとのレア素材探しの冒険。
リズベットとキリトさんの掛け合いが小気味いいですね。今回は、マイナス評価からの「惚れてまうやろ」でした。
吊り橋効果としての絶望的なピンチも含む2日間の冒険で少女の心を鷲掴みにしてしまうキリトさんの立ち振る舞いに憧れてしまいました。
「あたしの、さして起伏のないニ年間の中で、ささやかな宝石のように光る幻想の夜の思い出。熾火のように、五ヶ月経った今でもあたしの胸を温めている」
(「ソードアート・オンライン2 アインクラッド」より)
データとしての仮想キャラの心は現実の自分の心に反映されているのでしょう。「宝石のように光る幻想の思い出」って切なくもいい表現ですね。
【ユイ】
森の中で出会った幼女の記憶を探す物語。いきなりパパになるキリトさんです。
個人的に印象に残ったのは、第一層はじまりの街の雰囲気の生々しさでした。勇気を出してリスクとって一歩踏み出さないと自分の状況はよくならない。これって現実世界でも同じことが言えると思います。戦闘を1回もしないで、落ちてくる木の実を拾う生活はきついなと感じました。でも、死んでしまったらどうしょうもないからそれも一つの選択肢か………。
本筋でのユイちゃんは勿論のこと、教会の保母さんと軍のユリエールさんもいいキャラでしたね。
「子供たちは私が導いてあげるんだーって、燃えてて。でもここに来て、あの子たちと暮らし始めたら、何もかも見ると聞くとは大違いで…。むしろ私が頼って、支えられてる部分のほうが大きいと思います。でも、それでいいって言うか…。それが自然なことに思えるんです」
(「ソードアート・オンライン2 アインクラッド」より)
子育てってそういうところもあるかもしれないですね。
【サチ】
キリトが唯一所属していた月夜の黒猫団でのトラウマ。キリトさんの心の闇の原因となる話。この惨事が彼のクールでどことなく寂しげな性格を作っているんでしょうね。
「あのときああしていれば」って思っても過去には戻れません。
どんなときでも強く生きる意志、守る覚悟が必要なんだと思いました。
「今度こそ、俺は彼女をこの腕に抱きしめ、まっすぐにあの黒い瞳を見て、心の底から言おう、そう思った。君は死なない、ではなく、俺が君を守ると。そのためだけに、俺はがんばって強くなったのだ、と」
(「ソードアート・オンライン2 アインクラッド」より)
キリトさんの絶望が痛いほど伝わってくる回でした。
【まとめ】
まるでゲームの中の世界に入り込んで冒険している感覚が楽しく思えます。自分がゲームの中のキャラクターになるのってこんな感じなのかもしれないですね。
デスゲームでなかったら是非とも遊んでみたいですね。そして、こういうゲームの世界って近い未来にはあるのかもしれないですね。
そう考えるとわくわくします。
以上、「ソードアート・オンライン2 アインクラッド」の感想でした。