【前置き】
どうも、虫虎です。今回は、映画「しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司」を観ましたので感想を書きます。ネタバレありますので、よろしければお付き合いください。宜しくお願い致します。
【あらすじ】
ノストラダムスの親戚のヌスットラダマスの大予言では2023年に白と黒、二つの光が地球に降り注ぐという。その光を受けると超能力が使えるようになる。そして、2023年、白の光を野原しんのすけが、黒の光を三十歳派遣社員非理谷充が受けた。予言の続きはどうなっているのか。
【フルCGアニメーション映画】
アニメ調だけど、3Dの立体感のある「クレヨンしんちゃん」です。立体感のあるキャラクターと奥行きのある風景に少しリアルさを感じました。見てると、すぐに慣れるいい感じの映像だなぁと思いました。オープニングのみさえの暴走が迫力ありましたね。
【社会問題を詰め込んだ映画】
ハイパー高齢化社会、エネルギー問題、食糧危機、格差社会、いじめ、共働き問題など現代社会をかなり投影しているなと感じました。
そして、その世界観から生まれ育った青年。親の愛が少なく、学校では馴染めず孤独、いじめを受けるようになり、将来に希望を持てずに派遣社員として低賃金で働いている若者。唯一の生きる希望であった押しのアイドルとの幻の愛は、そのアイドルの結婚という事実によって一瞬にして消え去ってしまった。社会や人生に対して絶望という負の感情しかもてない。そんな現代の暗澹たる一面とクレヨンしんちゃんの世界観の融合がカオスに思えました。
確かに、現代は便利になったし、娯楽も増えたけど、昔のほうが幸せなんじゃないかとさえ思えてしまいました。
【頑張れと言うしか無い】
映画の最後の結論としては、ひろしとみさえが「頑張れ」というしかなかったです。
でも、これが本質なんだと思えました。
絶望的な敵、映画内で例えるならいじめっ子になるでしょうか。今はそれに立ち向かっていくようなものなのかもしれない。それでも、頑張ることでしか道は開けない。自分の人生なんだからそうなのでしょう。誰かが助けてくれることもあるかもしれないけど、基本は自分で頑張ることが前提となる。その頑張るためには誰か1人でも自分のことを認めてくれる人がいなければいけない。本当にそうだと思います。
野原ひろしとあの非理谷充って歳はそんなに変わらないんじゃないでしょうか。いつの間にか世の中が変わってしまったんだなと思ってしまいました。
【まとめ】
小学生の子どもにはちょっと難しい内容だったかなと思いました。私は色々考えさせられて面白かったです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。