【ツバメのヒナが帰ってきた話】
今年、初めて我が家の玄関ににツバメが巣を作りました。
可愛いツバメのヒナたちの成長や献身的な親鳥の子育てに感動をもらいました。
ツバメのヒナたち6月の末には巣立っていき、めでたしめでたし………のはずでした。
しかし、何故か10日後くらいにヒナ(おそらくうちのヒナか?)が一羽玄関の前の芝生に戻ってきました。飛べなくて痩せていました。
もしかしたら、私たちの玄関から巣立ったヒナではないのかもしれないけど、そうとは思えなかった。ネットでどうしたらいいのかを調べて、どうやら近くにまだ親がいるかも知れないから放っておいたほうがいいという意見を採用しました。
時間が来てしまい、後ろ髪を引かれる思いで私と妻は仕事へ出かけました。
すると、後に様子を見に来たおばあちゃんからその日の昼頃にラインが来ました。
ツバメのヒナが死んでいると。
金網をよじ登って転落したっぽいとのことでした。
ああ、やってしまった。頭が真っ白になりました。
あのとき、とりあえず家の中へ入れて鳥の餌でも買って食べさせたほうがよかったのだろうか。
もしかすると、あの子は親鳥たちについていけなくなってはぐれてしまって、最後の望みを持ってうちの玄関へ戻ってきたのだろうか。
だとしたら、私は判断を誤ってしまってる。そんなことをぐるぐる考えました。
どの道、飛べないからどうしょうもないのかもしれないけど、少しだけあのヒナの未来を救えたかもしれないと思うと心が苦しい。やるせない気持ちになりました。
知識や判断力、行動力の足りなかった自分を悔やみました。
申し訳なかった。